hdmi dp 違いを徹底比較!選び方と用途別おすすめ接続方法

あなたは「PCとモニターを接続するとき、HDMIとDisplayPortのどっちを選べばいいの?」と迷ったことはありませんか?結論、用途によって最適な接続方法は異なります。この記事を読むことで、HDMIとDisplayPortの違いや、あなたに合った選び方がわかるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。

1.HDMIとDisplayPortの基本的な違い

1.HDMIとDisplayPortの基本的な違い

HDMIとDisplayPortとは何か

HDMIは「High-Definition Multimedia Interface」の略で、映像と音声をデジタル信号で伝送する規格です。

主に家庭用のテレビ、ゲーム機、レコーダーなどのAV機器向けに開発されました。

一本のケーブルで映像と音声を高品質に伝送できるのが大きな特徴です。

音声や映像を圧縮せずに送信できるため、画質や音質の劣化がありません。

DisplayPort(ディスプレイポート、略称DP)は、主にPCとディスプレイを接続するために開発された規格です。

VESA(Video Electronics Standards Association)という団体が2006年に策定しました。

HDMIよりも高い解像度と高リフレッシュレートに対応しており、PC用途に最適化されています。

高性能なグラフィックスが求められるPCゲームやクリエイティブ作業でよく利用されています。

端子形状と見た目の違い

HDMIの端子は横長の台形型をしており、凸を横に引き延ばしたような形状です。

一方、DisplayPortの端子は一つの角だけが欠けた長方形のような独特な形状をしています。

この形状の違いから、見た目で簡単に判別することができます。

ただし、パソコンに詳しくない方は、どちらも似たようなケーブルに見えるかもしれません。

DisplayPortの接続部にはツメ(ラッチ)が付いているのも特徴です。

接続すると「カチッ」とツメが引っかかり、ケーブルが抜けにくく安定した接続が可能です。

HDMIにはツメがないため、DisplayPortの方が物理的な接続の安定性が高いといえます。

抜き差しのしやすさでは、HDMIの方が手軽と感じる人もいるでしょう。

開発の背景と目的の違い

HDMIは家電メーカーが集まって策定した規格で、テレビやレコーダーなどのAV機器での使用を想定して開発されました。

家庭での映像鑑賞を快適にするため、リモコン制御(CEC)や著作権保護(HDCP)などの機能を備えています。

認知度や普及率はHDMIの方が高く、多くの家庭で使われています。

幅広い互換性を持つため、一般的な使用では扱いやすいインターフェースです。

一方、DisplayPortはPC業界のニーズに応えるために開発されました。

HDMIではカバーできなかった高解像度、高リフレッシュレート、複数モニター出力などの要件に対応しています。

ライセンス料が不要という点も、PC業界での普及を後押ししました。

そのため、DisplayPortはPC用モニターやグラフィックボードに広く採用されています。

データ伝送方式の違い

DisplayPortはマイクロパケット方式を採用しています。

映像・音声・制御用の各データを一定量にまとめて送る方式で、大容量データを高速に転送できます。

この方式により、画面の解像度が高くても動作が重くならず、映像が滑らかに動きます。

高画質に対応しやすい特徴があり、これがDisplayPortの性能の高さの理由です。

HDMIはTMDS方式(シリアル伝送方式)を採用しています。

RGBの各色とクロック同期の信号を別々に送る仕組みです。

家庭用機器での使用を想定した設計で、一般的な映像伝送には十分な性能を持っています。

ただし、超高解像度や超高リフレッシュレートでは、DisplayPortに比べて不利になる場合があります。

2.性能面での違いを徹底比較

2.性能面での違いを徹底比較

解像度とリフレッシュレートの違い

DisplayPortはHDMIよりも高解像度・高リフレッシュレートに対応しています。

最新のDisplayPort 2.0では、最大16K@60Hz(圧縮時)や8K@120Hzの出力が可能です。

DisplayPort 1.4でも4K@144Hzや8K@60Hzに対応しており、ゲーミング用途に最適です。

高リフレッシュレートでのゲームプレイを求める方には、DisplayPortが有利です。

HDMIの最新規格であるHDMI 2.1は、最大8K@60Hzや4K@120Hzに対応しています。

HDMI 2.0では4K@60HzやフルHD@240Hzまで対応可能です。

一般的な4Kまでの用途であれば、HDMIでも十分な性能を持っています。

8K以上の超高解像度を求める場合は、DisplayPortの方が優位性があります。

各規格のバージョンによる性能差は以下の通りです。

規格 バージョン 最大解像度・リフレッシュレート
DisplayPort 1.2 5K@60Hz、4K@75Hz
DisplayPort 1.4 8K@60Hz、4K@144Hz
DisplayPort 2.0 16K@60Hz、4K@240Hz
HDMI 2.0 4K@60Hz、フルHD@240Hz
HDMI 2.1 8K@60Hz、4K@120Hz

伝送帯域幅の違い

DisplayPort 2.0は最大77.37Gbpsの伝送帯域を持っています。

DisplayPort 1.4では32.4Gbpsの帯域幅があり、これでも多くのゲーミング用途に十分です。

この高い帯域幅により、高解像度や広色域、高リフレッシュレート表示を円滑に扱えます。

プロフェッショナルな映像制作環境の構築にも適しています。

HDMI 2.1は最大48Gbpsの帯域幅を持っています。

HDMI 2.0では18Gbpsの帯域幅で、一般的な用途には十分な性能です。

4K以下の解像度であれば、HDMIの帯域幅でも問題なく使用できます。

ただし、8K以上の超高解像度では、DisplayPortの方が余裕があります。

音声伝送機能の違い

HDMIは音声伝送を標準でサポートしており、どのHDMI機器でも音声出力が可能です。

Dolby AtmosやDTS:Xなどの3D空間オーディオにも対応しています。

無圧縮の高品質なオーディオフォーマットをサポートできるのがHDMIの強みです。

高品質なサウンド環境を求める場合は、HDMIが音声伝送用途で有利です。

DisplayPortも音声伝送に対応していますが、オプション扱いとなっています。

全てのDisplayPort搭載機器が音声を伝送できるわけではないので注意が必要です。

対応していない機器で音を出力するには、別途スピーカーやイヤホンを用意する必要があります。

購入前に音声対応の有無を確認することが重要です。

複数モニター接続(MST機能)の違い

DisplayPortはMST(Multi Stream Transport)機能に対応しています。

1本のDisplayPortケーブルで複数のモニターを数珠つなぎ(デイジーチェーン)接続できます。

PC側の映像端子が1つだけで、複数のモニターを使えるのが大きなメリットです。

ワークステーションやプロフェッショナルな環境では、この柔軟性が非常に便利です。

HDMIは基本的に1対1の接続を前提としています。

複数のモニターを接続する場合、分配器やスプリッターなどの追加機器が必要です。

PC側に複数のHDMI端子がなければ、マルチモニター環境を構築できません。

多数のモニターを使用する場合は、DisplayPortの方が圧倒的に有利です。

3.用途別のおすすめな選び方

3.用途別のおすすめな選び方

PCゲーミング用途ならどっちがいい?

PCゲーミングではDisplayPort 1.4以上がおすすめです。

4K@144Hzや8K@60Hzなど、高解像度と高リフレッシュレートの両立が可能だからです。

ゲーミングPCのグラフィックボードには、DisplayPort端子が複数搭載されていることが多いです。

高リフレッシュレートでのゲームプレイを楽しみたい方には、DisplayPortが最適です。

フルHD(1920×1080)でのゲームプレイであれば、HDMI 2.0でも十分です。

HDMI 2.0はフルHD@240Hzに対応しているため、競技系ゲームでも問題ありません。

最新のHDMI 2.1なら、4K@120Hzにも対応しており、DisplayPortと遜色ない性能です。

ただし、HDMI 2.1対応機器は価格が高めなので、コストを考えるとDisplayPort 1.4がお得です。

家庭用ゲーム機やテレビとの接続ならどっちがいい?

家庭用ゲーム機やテレビとの接続にはHDMIが最適です。

PS5やNintendo Switchなどのコンシューマーゲーム機は、HDMI端子のみを搭載しています。

テレビやホームプロジェクターも、基本的にHDMI接続が標準です。

家庭用エンターテインメント機器との互換性の高さがHDMIの大きな利点です。

DisplayPortは主にPC用途向けのため、テレビやゲーム機には搭載されていないことが多いです。

変換アダプターを使えば接続できますが、機能が制限される可能性があります。

解像度やリフレッシュレート、音声やHDRデータが正常に伝送されないこともあります。

素直にHDMIを使う方が、トラブルなく確実に接続できます。

オフィスワークやクリエイティブ作業ならどっちがいい?

オフィスワークやクリエイティブ作業ではDisplayPortがおすすめです。

MST機能により、1本のケーブルで複数のモニターを接続できるからです。

デスク周りがすっきりと整理でき、作業効率の向上にもつながります。

複数のモニターを使用する機会が多い方には、DisplayPortが圧倒的に便利です。

グラフィックデザインや動画編集などの現場では、DisplayPortの高帯域幅が有利に働きます。

10ビット以上の色深度や広色域をサポートする専門モニターとの相性が良いです。

プロフェッショナルな映像制作環境の構築に適しています。

ただし、テレビ会議システムとの接続など、既存のAV機器との互換性が必要な場合は、HDMIの汎用性が役立ちます。

価格と入手しやすさから選ぶポイント

ケーブルの価格は、平均的にHDMIの方が安価です。

DisplayPortはケーブルの両端に制御ICが必要なため、製造コストが高くなります。

HDMIケーブルは広く普及しているため、様々なメーカーから手頃な価格の製品が販売されています。

コストを重視する方や、特別な性能を必要としない方には、HDMIがおすすめです。

DisplayPortケーブルもメーカーによって価格差が大きいです。

1,000円未満で購入できる格安品から、3,000円以上の高品質品まで幅広くあります。

信頼性のあるメーカーの製品を選ぶことで、安定した接続を確保できます。

口コミの数が多く、評価の高い製品を選ぶようにしてください。

4.HDMIとDisplayPortの接続時の注意点

4.HDMIとDisplayPortの接続時の注意点

バージョンによる性能の違いに注意

HDMIもDisplayPortも、バージョンによって対応解像度やリフレッシュレートが大きく異なります

古いバージョンのケーブルやモニターを使うと、期待した性能が出ない可能性があります。

購入前に、使用する機器がどのバージョンに対応しているか確認することが重要です。

特にゲーミング用途では、高リフレッシュレートを実現するために最新バージョンが必要です。

HDMI 1.4とHDMI 2.0では、4Kでのリフレッシュレートが大きく異なります。

DisplayPort 1.2と1.4でも、4K@144Hzに対応しているかどうかが変わります。

ケーブルだけでなく、モニターやグラフィックボードのバージョンも確認してください。

全ての機器が同じバージョンに対応していないと、最大性能を発揮できません。

変換ケーブルを使う場合の注意点

DisplayPortとHDMIを変換する場合、いくつかの注意点があります。

変換アダプターや変換ケーブルの品質を十分に確認してください。

安価な製品は、映像や音声の信号劣化を引き起こす可能性があります。

信頼できるメーカーの製品を選ぶことが重要です。

変換時に解像度やリフレッシュレートが制限されることがあります。

特に高解像度や高リフレッシュレートを必要とするゲーミング環境では、プレイに影響する可能性があります。

変換することで、音声やHDRなどの機能が失われることもあります。

使用する機器の互換性や仕様を事前に確認し、必要に応じて適切な変換機器を選んでください。

変換アダプターを選ぶ際は、どちらが出力側かを確認しましょう。

PC側HDMI→モニター側DisplayPortの変換と、その逆では異なるアダプターが必要です。

間違った方向の変換アダプターを買うと、全く使えないので注意が必要です。

購入前に、接続する機器の入出力端子をしっかり確認してください。

ケーブルの品質と選び方のポイント

ケーブルの品質は、映像や音声の安定性に大きく影響します。

安価すぎる製品は、ノイズが発生したり接続が不安定になったりすることがあります。

口コミの数が多く、信頼性の高い製品を選ぶようにしてください。

特に長尺のケーブルを使う場合は、信号劣化を防ぐために高品質な製品が必要です。

HDMIケーブルの推奨最大長は、通常約15メートルです。

それ以上の距離が必要な場合は、信号ブースターやアクティブHDMIケーブルを使用してください。

DisplayPortも同様に、長距離伝送では品質の良いケーブルが必要です。

できるだけ短いケーブルを使うことで、信号劣化のリスクを減らせます。

接続トラブルの原因と対処法

DisplayPortには特有のトラブルがあります。

モニターの電源を切ると、PCとの接続が失われる仕様になっています。

これにより、ウィンドウの配置がリセットされたり、デスクトップアイコンが左寄せになったりすることがあります。

離席時にモニターの電源だけを切る習慣がある方は、この問題に注意が必要です。

この問題はすべてのモニターで発生するわけではありません

EIZOのFlexScanシリーズやColorEdgeシリーズには、この不具合を無効化する「Compatibilityモード」が搭載されています。

対策されたモニターを選ぶか、HDMIで接続することで問題を回避できます。

PCもモニターも付けっぱなしにする使い方であれば、この問題は発生しません。

接続時に映像が映らない場合は、ケーブルの抜き差しや再起動を試してください。

DisplayPortケーブルを繋いでもモニターが映らず、HDMIでは映る場合は、PC側の設定や互換性の問題が考えられます。

グラフィックボードのドライバーを最新版に更新することで、解決する場合もあります。

それでも解決しない場合は、ケーブルやモニターの故障を疑い、別の製品で試してみてください。

まとめ

この記事のポイントを振り返ります。

  • HDMIは家庭用AV機器向け、DisplayPortはPC用途向けに開発された規格
  • DisplayPortの方が高解像度・高リフレッシュレートに対応し、性能が高い
  • HDMIは音声伝送を標準サポートし、家庭用機器との互換性が高い
  • DisplayPortはMST機能で複数モニターを1本のケーブルで接続可能
  • PCゲーミングならDisplayPort 1.4以上がおすすめ
  • 家庭用ゲーム機やテレビとの接続にはHDMIが最適
  • バージョンによって性能が大きく異なるため、購入前に確認が必要
  • 変換ケーブル使用時は解像度や機能が制限される可能性がある
  • DisplayPortはモニター電源オフ時に接続が失われる仕様がある

あなたの用途に合わせて、HDMIとDisplayPortを賢く使い分けることで、最高の映像体験を楽しめます。この記事が、ケーブル選びの参考になれば幸いです。

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