「パソコン作業をもっと効率的にしたいけど、モニターを新しく買うのはコストがかかる」と悩んでいませんか?実は、お手持ちのタブレットをモニター代わりにすることで、マルチディスプレイ環境を構築できます。この記事では、タブレットをHDMI接続でモニター化する方法や必要な機器、具体的な手順までわかりやすく解説します。ぜひ最後まで読んで、快適な作業環境を手に入れてください。
Contents
1.タブレットをモニター代わりにする基本知識

タブレットをHDMI接続でモニター化できるのか
結論から言うと、一般的なタブレットは直接HDMI入力を受けることができません。
多くのタブレットに搭載されているHDMIポートやUSB-Cポートは、タブレットの画面を外部モニターに出力するための「出力専用」の端子です。
そのため、パソコンの画面をタブレットに映すには、専用の機器やアプリを使った工夫が必要になります。
ただし、キャプチャーボードを使用したり、無線接続のアプリを活用したりすることで、タブレットをモニター代わりに使うことは十分可能です。
本記事では、これらの方法を詳しく解説していきます。
タブレットをモニター代わりにするメリット
タブレットをモニター代わりにすることには、多くのメリットがあります。
最大のメリットは、すでに持っているタブレットを活用できるため、新しいモニターを購入するコストを抑えられる点です。
特にリモートワークや在宅勤務が増えた現代において、作業効率を高めるマルチディスプレイ環境を手軽に構築できることは大きな魅力といえます。
また、タブレットは持ち運びが容易なため、カフェや出張先などでも簡単にデュアルモニター環境を実現できます。
さらに、タブレットならではのタッチパネル機能を活用すれば、サブディスプレイとしてだけでなく、操作パネルとしても使用できる点も便利です。
省スペースで設置できるため、デスク周りをすっきりと保ちながら作業領域を拡張できることも見逃せないポイントです。
タブレットをモニター代わりにするデメリットと注意点
タブレットをモニター代わりにする際には、いくつかのデメリットや注意点も理解しておく必要があります。
最も大きなデメリットは、専用モニターと比較して遅延が発生する可能性がある点です。
特に無線接続を利用する場合、ネットワーク環境によっては画面表示にタイムラグが生じることがあります。
また、タブレットの画面サイズは10インチ前後が主流であり、24インチや27インチといった一般的なモニターと比べると作業領域が狭くなります。
バッテリー消費が激しくなるため、長時間使用する場合は電源に接続しておく必要があります。
解像度や色再現性についても、専用モニターには及ばないケースが多いため、写真編集や動画編集など色にこだわる作業には向いていません。
さらに、キャプチャーボードなどの機器を使用する場合は、追加の費用がかかることも考慮しておきましょう。
必要な機器と環境の確認
タブレットをモニター代わりにするために必要な機器や環境を事前に確認しておきましょう。
必要な機器は選択する接続方法によって異なりますが、基本的には以下のものが必要です。
- タブレット本体(iPadやAndroidタブレット、Windowsタブレットなど)
- パソコン(WindowsまたはMac)
- 安定したWi-Fi環境(無線接続の場合)
- HDMIキャプチャーボード(HDMI接続の場合)
- USBケーブルまたはHDMIケーブル
- 専用アプリやソフトウェア
ネットワーク環境については、5GHz帯のWi-Fiを使用できる環境が望ましいです。
2.4GHz帯でも動作しますが、遅延が大きくなる傾向があります。
タブレット側には十分な空き容量があることも確認してください。
アプリのインストールや一時ファイルの保存に容量が必要になるためです。
2.タブレットをHDMIでモニター代わりにする接続方法

HDMI入力対応タブレットを使う方法
市場には数は少ないものの、HDMI入力に対応した特殊なタブレットも存在します。
これらのタブレットは、専用のHDMI入力ポートを搭載しており、パソコンからの映像信号を直接受け取ることができます。
代表的な製品としては、ポータブルモニター機能を持つタブレットや、業務用途に特化したタブレットなどがあります。
この方法の最大のメリットは、遅延がほとんどなく、専用モニターと同等の使い心地を実現できる点です。
接続も簡単で、HDMIケーブルを繋ぐだけで使用できます。
ただし、HDMI入力対応タブレットは一般的なタブレットよりも価格が高く、選択肢も限られています。
すでにタブレットを持っている場合は、次に紹介する方法の方がコストパフォーマンスに優れています。
HDMIキャプチャーボードを使った接続方法
一般的なタブレットでHDMI接続を実現する最も確実な方法が、HDMIキャプチャーボードを使用する方法です。
HDMIキャプチャーボードとは、HDMI信号をUSB信号に変換する機器で、タブレットでパソコンの画面を受け取れるようにします。
接続手順は以下の通りです。
- パソコンのHDMI出力端子とキャプチャーボードを接続
- キャプチャーボードとタブレットをUSBケーブルで接続
- タブレット側で専用アプリを起動
- パソコンの画面がタブレットに表示される
この方法は比較的安定した接続が可能で、遅延も少ないのが特徴です。
価格も3,000円から10,000円程度で購入できるため、導入しやすいといえます。
ただし、機器の品質によって映像の質や遅延に差が出るため、レビューをよく確認して選ぶことが重要です。
無線接続でモニター化する代替案
最も手軽にタブレットをモニター代わりにする方法が、無線接続を利用する方法です。
専用のアプリをパソコンとタブレットの両方にインストールすることで、Wi-Fi経由で画面を共有できます。
代表的なアプリには以下のようなものがあります。
- Duet Display(有料・高品質)
- Spacedesk(無料・Windows対応)
- Air Display(有料・Mac/Windows対応)
- Splashtop Wired XDisplay(有料・低遅延)
この方法の最大のメリットは、追加の機器が不要で、アプリをインストールするだけで使い始められる点です。
Wi-Fi環境があれば、ケーブルなしで自由に配置できるため、デスク周りもスッキリします。
デメリットとしては、ネットワーク環境に依存するため、Wi-Fiが不安定だと映像が乱れたり遅延が発生したりする可能性があります。
また、無料アプリは機能制限があることが多く、快適に使うには有料版の購入が必要になるケースもあります。
各接続方法の比較と選び方
それぞれの接続方法には一長一短があるため、自分の使用目的や環境に合わせて最適な方法を選ぶことが重要です。
以下に各方法の比較表を示します。
| 接続方法 | コスト | 遅延 | 安定性 | 設定の手軽さ | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| HDMI入力対応タブレット | 高い(専用機器購入) | 最小 | 最高 | 簡単 | 本格的な作業 |
| キャプチャーボード | 中程度(3,000〜10,000円) | 小さい | 高い | やや複雑 | 安定した環境が必要な作業 |
| 無線接続アプリ | 低い(無料〜数千円) | やや大きい | 中程度 | 最も簡単 | 軽作業・持ち運び重視 |
動画編集や本格的なデザイン作業など、遅延が許されない用途ではHDMI入力対応タブレットやキャプチャーボードがおすすめです。
一方、メールチェックやドキュメント作成など軽い作業であれば、無線接続アプリで十分対応できます。
予算を抑えたい場合は、まず無料の無線接続アプリを試してみて、満足できなければキャプチャーボードの導入を検討するのが良いでしょう。
3.タブレットをモニター代わりにする具体的な設定手順

Windows PCとタブレットをHDMI接続する手順
Windows PCとタブレットをキャプチャーボード経由で接続する具体的な手順を解説します。
まず、HDMIキャプチャーボードとタブレット用の表示アプリを用意してください。
接続手順は以下の通りです。
- パソコンのHDMI出力端子にHDMIケーブルを接続
- HDMIケーブルのもう一方をキャプチャーボードに接続
- キャプチャーボードとタブレットをUSB-C(またはUSB)ケーブルで接続
- タブレット側で専用の表示アプリ(多くの場合、キャプチャーボード付属)を起動
- アプリ内でキャプチャーボードを認識させる
- パソコン側でディスプレイ設定を開く(Windows + Pキー)
- 「拡張」または「複製」を選択
Windows側では、「設定」→「システム」→「ディスプレイ」から、画面の配置や解像度を調整できます。
タブレットを右側に配置したい場合は、ディスプレイの並び順をドラッグして変更しましょう。
解像度はタブレットのネイティブ解像度に合わせると、最も鮮明に表示されます。
Macとタブレットを接続する手順
Macとタブレットを接続する場合も、基本的な流れはWindowsと同様です。
Macの場合、Sidecar機能を使えばiPadを純正のサブディスプレイとして使用できるため、これが最も簡単な方法です。
Sidecarを使用する条件は以下の通りです。
- macOS Catalina以降を搭載したMac
- iPadOS 13以降を搭載したiPad
- 同じApple IDでサインインしている
Sidecarの設定手順は次の通りです。
- MacとiPadの両方でBluetoothとWi-Fiをオンにする
- Mac側でメニューバーのディスプレイアイコンをクリック
- 「接続先」からiPadを選択
- iPadに自動的にMacの画面が拡張表示される
Sidecarは無線・有線の両方に対応しており、有線接続の方が遅延が少なく安定しています。
Android タブレットやWindows タブレットを使用する場合は、前述のキャプチャーボード方式か無線接続アプリを使用してください。
おすすめのアプリとソフトウェア紹介
タブレットをモニター代わりにするための代表的なアプリを詳しく紹介します。
Duet Displayは、元Apple社のエンジニアが開発した高品質なアプリで、遅延が非常に少なく快適に使用できます。
有料(買い切り約2,000円またはサブスクリプション)ですが、その分性能は優れており、本格的に使いたい方におすすめです。
Spacedeskは、Windows専用の無料アプリで、コストをかけずにタブレットをサブディスプレイ化できます。
無料ながら安定性が高く、基本的な機能は十分に揃っています。
Splashtop Wired XDisplayは、USB接続に特化したアプリで、Wi-Fi接続よりも低遅延を実現できます。
有料ですが、無線接続の遅延が気になる方に適しています。
TwomonUSBは、AndroidとWindows両方に対応した有料アプリで、USB接続による安定した接続が特徴です。
それぞれのアプリには無料試用版やトライアル期間があるものもあるため、まずは試してみて自分の環境に合うものを選ぶことをおすすめします。
画質と解像度の最適な設定方法
タブレットをモニター代わりに使う際、画質と解像度の設定は快適性に大きく影響します。
基本的には、タブレットのネイティブ解像度(元の解像度)に合わせるのが最も鮮明に表示されます。
たとえば、iPad Proの場合は2732×2048ピクセル、一般的なAndroidタブレットなら1920×1200ピクセル程度が標準です。
解像度を高くしすぎると、文字や画像が小さくなりすぎて見づらくなるため注意が必要です。
Windowsの場合、「設定」→「システム」→「ディスプレイ」から、各ディスプレイごとに解像度とスケーリング(表示倍率)を調整できます。
推奨されるスケーリングは100%〜150%程度で、タブレットの画面サイズに応じて調整しましょう。
色温度や明るさについては、メインモニターと合わせることで、画面間の違和感を減らすことができます。
また、無線接続アプリを使用する場合は、アプリ内の画質設定で「高品質モード」を選択すると、より鮮明な表示が得られます。
ただし、高品質モードは通信量が増えるため、ネットワークが不安定な場合は標準モードの方が安定することもあります。
4.タブレットをモニター代わりにする際のトラブル解決

映像が映らない場合の対処法
タブレットに映像が映らない場合、いくつかの原因が考えられます。
最も多い原因は、パソコン側のディスプレイ設定が正しくない場合です。
Windowsであれば「Windows + P」キーを押して、表示モードを「拡張」または「複製」に変更してください。
「PC画面のみ」になっていると、タブレット側には何も表示されません。
キャプチャーボードを使用している場合は、以下を確認しましょう。
- HDMIケーブルとUSBケーブルがしっかり接続されているか
- キャプチャーボードがタブレットに認識されているか
- タブレット側のアプリが起動しているか
- パソコンのHDMI出力が有効になっているか
無線接続アプリを使用している場合は、両方のデバイスが同じWi-Fiネットワークに接続されているか確認してください。
また、ファイアウォールやセキュリティソフトがアプリの通信をブロックしている可能性もあります。
一時的にセキュリティソフトを無効にして試してみると、原因を特定できることがあります。
それでも解決しない場合は、タブレットとパソコンの両方を再起動してみましょう。
音声が出ない場合の対処法
タブレットをモニター代わりにした際、音声が出ない問題もよく発生します。
これは、パソコン側の音声出力設定が、タブレットではなく別のデバイスになっている可能性が高いです。
Windowsの場合の対処法は以下の通りです。
- タスクバーのスピーカーアイコンを右クリック
- 「サウンドの設定」を開く
- 「出力デバイスを選択」でタブレット(またはキャプチャーボード)を選択
- 音量が0やミュートになっていないか確認
Macの場合は、「システム環境設定」→「サウンド」→「出力」タブから、タブレット(またはキャプチャーデバイス)を選択します。
キャプチャーボードを使用している場合、機種によっては音声転送に対応していないものもあります。
その場合は、パソコン本体のスピーカーやイヤホンで音声を聞く必要があります。
無線接続アプリの場合は、アプリ内の設定で「音声転送を有効にする」などのオプションがあるか確認してください。
一部のアプリでは、音声転送が有料機能になっていることもあります。
遅延や動作が重い場合の改善方法
タブレットをモニター代わりに使用していて、遅延や動作の重さを感じる場合は、いくつかの改善策があります。
無線接続を使用している場合、最も効果的な対策は有線接続に切り替えることです。
USBケーブルで直接接続できるアプリであれば、Wi-Fiよりも大幅に遅延を減らせます。
Wi-Fi接続を続ける場合は、以下の対策を試してください。
- 5GHz帯のWi-Fiを使用する(2.4GHz帯は遅延が大きい)
- ルーターとの距離を近づける
- 他の通信機器の使用を控える
- ルーターを再起動する
アプリの設定を見直すことも重要です。
多くのアプリには「画質」や「フレームレート」の設定があり、これを下げることで遅延を改善できます。
特に動画視聴や文書作成など、高画質が必要ない作業では、画質を落としても問題ありません。
タブレット側のバックグラウンドアプリを終了させることも効果的です。
他のアプリがメモリやCPUを使用していると、ディスプレイアプリの動作が遅くなる原因になります。
パソコン側の解像度を下げることで、転送するデータ量が減り、遅延が改善することもあります。
4K解像度で出力している場合は、Full HD(1920×1080)に下げてみましょう。
まとめ
タブレットをモニター代わりにする方法について、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 一般的なタブレットは直接HDMI入力できないため、キャプチャーボードやアプリを使った工夫が必要
- 無線接続アプリは手軽だが遅延が発生しやすく、キャプチャーボードは安定性が高い
- Windows PCとの接続はキャプチャーボードや各種アプリで可能、MacとiPadならSidecarが最適
- 解像度はタブレットのネイティブ解像度に合わせると鮮明に表示される
- 映像が映らない場合はディスプレイ設定とケーブル接続を確認する
- 音声が出ない場合はパソコン側の出力デバイス設定を見直す
- 遅延が気になる場合は有線接続への切り替えや画質設定の調整が効果的
- 用途に応じて接続方法を選ぶことで、コストと性能のバランスを取れる
タブレットをモニター代わりにすることで、新しいモニターを購入することなく作業効率を大幅に向上させることができます。
最初は設定に戸惑うかもしれませんが、一度セットアップすれば、快適なマルチディスプレイ環境を手軽に持ち運べる便利なツールになります。
ぜひこの記事を参考に、あなたに最適な方法でタブレットをモニター代わりに活用してみてください。
関連サイト
Apple公式サイト – Sidecarについて











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